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農家が自ら市場調査を実施

2017年06月02日
中南米
エルサルバドルエルサルバドル国東部地域野菜農家収益向上プロジェクト
今回は、農家支援の活動の中でも特に重要な「参加型市場調査」をご紹介します。エルサルバドルでは、農家の市場調査というものは、通常、政府省庁や学者、大企業などが実施すると考えられる傾向があります。しかし、実際に農家が収入向上を達成するためには、農家自身が市場の需要を知る必要があります。たとえば、市場が求める品質や作物を知ることで販売改善が見込めますし、新しい買手を知ることで、仲買人を通さない収益性の高いビジネスにつながるかもしれません。 本プロジェクトでは、以下の手順で、農家自身がマーケットに出向き市場調査を実施することを支援しています。
  1. まずは、農家グループごとに市場調査に出向く前の事前準備をします。たとえば、どの市場で、どの作物について、どのようなことを調査するか話しあいます。
  2. 次に、農家グループが実際に市場に出向き、調査をします。農業技術普及員も同行することで、技術的な疑問も解消されます。普及員も市場情報を知ることができます。
  3. 最後に、市場調査結果を農家グループで話し合います。話し合い結果に基づいて、販路拡大や変更、品質向上、作物多様化などをグループで決定し、収益向上を目指します。
  4. 上記のプロセスを、必要に応じて繰り返し実施します。
上記の活動の結果、多くの農家グループが市場調査の重要性に気が付き、継続的な市場調査を実施しています。いくつかのグループは、新しい買手や新規作物の開拓を試みています。このように、本プロジェクトでは、農家自身が主体的に市場の需要に基づいて行動するよう応援しています。

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