本事業の大きな目的はベトナムが目指す「2020年の工業国化」を支援することです。工業国化を達成するためには、ロボットシステムの導入とそれを扱える人材の育成が欠かせません。本事業では、ロボット生産システムを活用してロボットシステムインテグレーターの育成を目的とした技術移転トレーニングを実施しました。 2017年1月に研修用のロボットやその他自動化教育教材がサイゴンハイテクパークトレーニングセンター（SHTPTC）に設置されました。日本の最先端ロボットを活用した技術移転トレーニングでは、SHTPTCの職員から6名を選抜しマスタートレーナー(技術指導員：MT)として育成しました。6名のMTは同年5月に現地企業向け自動化トレーニング（メカトロニクス、ロボティクス、PLC）を実施し受講生から高い評価を得ました。その後も、MT自らトレーニングを企画して実施するなど、継続的に活動しています。彼らの研修が更に充実したものになるよう、私たちは技術的なフォローアップを続けていきます。