コンサルタントの現地レポート
お客様から学ぶこと‐プロジェクト4年間の変化

2022年4月に開始したベトナム北部地域の安全作物バリューチェーンプロジェクトは、2026年4月に終了します。本プロジェクトでは、対象農業協同組合(農協)によるGAP(適正農業生産規範)に基づく安全作物の生産と販売能力の強化を図ることを目的としています。対象地域はハノイ市と周辺6省です。
4年間の活動を踏まえて、対象農協や彼らを指導する普及員には様々な変化が見られました。
しかし、最も大きな変化は彼らの意識でしょう。本プロジェクトでは、SHEP(市場志向型農業振興)※アプローチを適用し、市場ニーズに基づく生産計画の立案を指導しています。この市場調査が、農協や生産者の気づきを促すのです。
野菜は大きい方がいいと信じていたある農家の方は、スーパーで最近の消費者は小さめや少量の野菜を好むと聞いて、驚いていました。また保育園で、農協自慢の空心菜は「堅いからだめ」と言われてショックを受けていた農家の方もいました。逆にスーパーに陳列されている野菜を見て、「これだったら私の方がうまく作れるわ」と自信を深める農家の方もいました。

保育園での市場調査

スーパーでの市場調査
あれから4年、対象農協の中にはスーパーや安全食品店を中心に野菜を供給したり、学校や病院など給食専門の農協がいたり、観光農園で消費者への直接販売を始めたり、ウエブサイトを起ち上げ売り上げのほとんどをオンライン販売で得ていたりと販路は驚くほど多様化しました。しかし、変わらないものがあります。お客様の声を聞くことです。お客様の声を聞き続ける姿勢が、農協や農家に変化に対応する力と知恵を与えてくれるのです。
※SHEP(市場志向型農業振興):小規模園芸農家支援で用いられるアプローチ。野菜や果物を生産する農家に対し、「作ってから売り先を探す」から「売れるものを作る」への意識変革を起こし、営農スキルや栽培スキル向上によって農家の園芸所得向上を目指すもの。
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