社長・部長エッセイ

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【部長シリーズ第27回】国際ビジネス支援部長:共創によるイノベーション

2026年04月

私たちには常に変わらない目標があります。それは、企業支援部門がODA事業部門のように「KMCの事業の柱」となることです。

これはKMCチャレンジ4515にも合致する目標であり、私たちの方向性は変わりません。一方、従来通りの業務のやり方では4515の達成は難しいため、これまでに培ってきた企業支援案件のノウハウを活用しつつも、それに囚われない新しい発想で企業支援を進めてくことが求められます。そしてなにより、ODA事業部の皆さんとの共創が鍵になります。これまで以上に、ODAと民間企業を深い部分で結び付け、共創によるイノベーションを起こしていきたいと思っております。イノベーションを起こすためには、①遠い関係のものを結び付ける、②発想を逆転させる、などが有効とされています。たとえば、「宇宙」と「感染症」という関係性が一見みえないものを結び付け、「人工衛星を活用したGISデータを基に、感染症が発生する可能性が高い場所を特定し、そこに集中的に薬剤を散布する」という事業もあります。

また、発想を逆転させた事例として、「競馬場は大人の遊び場」という固定観念を転換し、子供を含むファミリー層へと顧客定義を拡張した事例もあります。たとえば、競馬場などではキッズスペースの導入等によりファミリー層を取り込み、来場者数および売上の増加につなげています。

KMCのパーパスは「高い志と創造力で、途上国の成長と社会の価値ある変革を支援します」です。この変革=イノベーションを起こすためには、まさに、①遠い関係のものを結び付ける、②発想を逆転させる、が必要となります。これは、ODA業界、民間事業というひとつの枠組みだけで考えるのではなく、枠組みを超えた発想が必要です。

では、その民間という枠組みとのつながりをどのように創出していくのか、そこでカギとなるのがODA事業部と国際ビジネス支援部の共創です。

民間企業支援の一番の魅力は、なんといっても、感謝の言葉をダイレクトに受け取れるというものです。もちろん、ODA事業でも裨益者の皆様から感謝を日々受けているかと存じます。同じように、民間企業支援でも支援した企業さんからダイレクトにお礼の言葉を頂け、それが事業を進める大きなモチベーションになります。

「最初から事業を組み立てられる」というのも大きな魅力です。JICAをはじめとする公示案件は、基本的には事業の詳細が決まっており、事業の設計図には大枠の内容が既に記載されています。その設計図を埋め事業を成功させるために、コンサルタントはさまざまな調査手法やこれまでの知見を駆使します。

一方、民間企業支援案件は、設計図の作成を一から作り始めることが多いです。もちろん、企業側もある程度の方針は持っていますが、その事業設計図は空白の部分が多い、言い換えれば、私たちのインプットができる余地が大きく残されていることです。企業と共に設計図を作成し、作成した内容で事業を実施できるのは、(責任も大きいですが)とてもやりがいがあり楽しいものです。

他にも、企業支援案件はコンサルタントとしてのキャリアアップにも有効です。「(小型案件が多いため)プロジェクト・マネジメント経験を積める」「企業側の技術・製品を軸に考えるため、自分の専門とは全く異なる新しい知識を得られる」「自分が積みたい経験を積める業務を設計できる(例:定量調査、ファシリテーションなど)」など、企業支援案件には自分のキャリアアップにつながる機会もたくさんあります。

最後になりますが、KMCチャレンジ4515を聞いたとき、私は大きな不安を感じました。「売上第一主義の会社に変わってしまうのか。途上国支援を目的とし、自由な風通しの良い大好きなKMCがKMCでなくなってしまうのか」と。しかし、岡部社長や皆さんと話をし、KMCチャレンジ4515は、KMCミッション「地域が経済的、社会的にバランスよく発展し地域住民が幸福を感じられるような社会の実現を支援する。」を実現するため、そして社員のハピネス度を上げるための「手段」であり、KMCの在り方そのものは変わらないと理解し、不安はなくなりました。手段としてのKMCチャレンジ4515を進めるため、共創によるイノベーションをKMC全体で起こしていければと思います。


KMCの2026年目標の呼称

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私たちのチームは常に成長し、変化しあえる仲間を求めています。