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ODAと開発コンサルティングの
新時代で潮流を創り出す

妹尾 隆児
Seno Ryuji

中小零細企業開発部 コンサルタント

ODAの維持・発展のために人々の理解は必須であり、その点からも開発コンサルタントとして果たすべき責務はますます大きくなっていると考えます。私は、特に以下の二点を重要と考え、実践するよう努力しています。

「成果を出し、わかりやすく伝える」

担当する業務で求められている成果を達成し、そのインパクトをわかりやすい形で人々に伝えるようにしています。

「裨益者のニーズと、持続可能な政策・施策案を現地関係者と検討する」

国の現場で裨益者の声を直接聞くとともに、現地政府が持続的に実行可能な政策・施策が形成されるよう、政府機関に働きかけることを心掛けています。

途上国の行政は、日本の縦割り体制よりも複雑かつ非効率で、横の連携が欠如している場合が多く、コミュニケーションにも苦労します。しかし、粘り強く解決策を模索することで、多くの課題を克服してきました。

KMCは、チームワークによって複眼的視点から知恵を出し合い、行動することで困難に立ち向かいながら、成果を出す素地を備えていると実感しています。

デジタル化、DX、イノベーション

私は、中南米やアフリカなどでの中小零細企業の振興に関する業務に多く携わってきました。多くの途上国の経営者は、まだ勘と経験と度胸による経営を行っているように感じられます。データを基にした経営を行おうにも、データの収集・蓄積もままならない、資源も十分でなくどうしたらいいか分からない。。。

近年、デジタル技術の発展により、途上国でもデジタル化への注目が高まっています。しかし、中小零細企業にとって、デジタル化の波に乗ることは容易ではありません。途上国の中小零細企業がデジタル化の波に取り残されることなく、経営の近代化に活用できるようにするためにはどうすればいいか、日々考えるところです。

また、ODAの精神は変わらずとも、技術協力の実施方法は十年一昔のやり方は徐々に通用しなくなるとも思われ、情報収集や学習も欠かさず行う必要があると実感しています。
また、コロナ禍以降、現地とオンラインで接続した会議も頻繁に行われるようになりました。現地との距離感が縮まった感はある一方、対面でのコミュニケーションの重要性も再認識できました。現地との時差の関係で、早朝・深夜に開催される会議も増えたことから、これまで以上に、体調管理やライフ・ワーク・バランスにも気を配るようになりました。