社長・部長エッセイ

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14位、これまでと、これから

2015年11月
これまでに「何位」というタイトルで2、3度書いたなあと思ってみてみると、2回ほどありました。まずは、2009年10月に「48位!?」というタイトル。いわく、「会社の名前がようやく出るようになって良かったなあという気持ちと、随分時間がかかったなあというため息にも似た気持ちと、まだまだだなあという前向きな気持ちが混在しています。」とあります。その時点で会社設立から8年、そうなるまで長くもあり短くもあり、色々な気持ちになったのだろうと思います。「でも、売り上げの大小に関わらず、このまま『顧客満足』を社是の一つとし続けよう。そのためにも、今、自分でやっていることがほんとうに途上国の人々のために役立つのか、顧客満足に結びついているのか。根本的にやり方を変えることでもっと良くならないのか、問題意識を持って、もっともっとクリエイティブにやっていこう」とあります。このあたりはずっとブレていないなあと思います。私の中では、今現在でも、(従来型の)ODAだけやっていてもダメ、という気持ちがあるんですね。そして、「ODA業務だけを志向しているわけではないので、(JICAの契約実績は)20位に入れば十分、それ以上は売上額を積み上げるということではなく、もっと違うことを目指していきたい」とも書いています。それが6年前でした。 そしてもう1回は、2013年11月に「20位、そしてその後」ということで書きました。つまり、「十分」だと書いたその4年後に20位に入ったわけです。いわく「周囲からの要求水準や期待値がこれまでに比べてはるかに高くなります。これまで以上に意識して高いレベルで仕事をすること、それがKMC社員たる心得えの一つだと肝に銘じてください。」とあります。私自身も含めて、皆さんへの要求水準がグーッと上がってきたわけです。そして「20位はすでに『大手企業』といわれます。これから、自他ともにそう認められるためにはどうしたらよいのか。それは、これから成長する過程で直面するかもしれない次の4つの課題を克服することです。①仕事がどんどん来るのでクオリティが落ちる恐れがあるということ。②仕事がどんどん来てクオリティも維持しようとするので、疲弊し消耗してくること。③社内がギスギスしてくること。④想定外のリスクが突然襲いかかってくること」だと書いています。さて、どうでしょうか、あれからまだ2年間しか経っていませんが、少なくともその時に掲げた4つの課題は、今のところ何とか対処できているように私は思います。もちろん、あくまで「今のところ」です。想定外のリスクがいつ振ってくるのか、こればっかりは分かりませんし、備えておかなければなりませんし。さらには「今が20位ならやがては10位になる、くらいの意識で十分です。それ以上大きくすることに私は関心がありません。」とも書いています。 さて、そしてそのたった2年後の今回の14位。KMCはホント、ずいぶんと成長してきました。順位の横に社員数も合わせて書いてくれたら面白いのに、と思います。皆さん、それぞれの持ち場、持ち場で一生懸命尽力してもらっていますが、それが業界の中でみれば、すごい!効率的な売上げの上げ方につながっているのだ、ということを改めて認識してください。そして少し誇りに思ってください。自分の役割や立ち位置が分かっていて、しかも周りを見ながらお互いにカバーし合っている。それが会社の直接部門と間接部門の間、そして各プロジェクト内のサブ業務とロジ業務の間で結構できている、ということです。処理能力が高い社員が多い、しかも周囲の社員や社外の方々とのコミュニケーションも上手にいっている。まあ細かいことをいえばきりがありませんが、全体としてはそうなっている、ということだと思います。 この3年間ほどは特に売上が急に伸びていますが、それでも社内の雰囲気はギスギスせず、健全ですよね。私は実はこの点が最も重要なことなのではないか、と思います。だから皆さん、皆さん自身を自慢に思ってください。そうでなければ、これだけの人数でこれだけの売上を上げる、上げ続けることはまず無理なのですから。 さてそして、これからのKMC。まだまだKMCは(健全に)成長をし、大きくなっていくと思います。今、成長のためのエンジンが無理なく回っている、まだまだ回り続けていくだろうと感じるからです。それに、KMCはまだ第3ギア、できていないこと、これから追求していなければならないこともたくさんある、組織づくりの途中段階です。社員数も、目標としている60名はまだ遠くにあります。例え私自身に(組織をそこまで大きくしたいという)関心がなくても、その状態になるのはまだ少し先のことかなと思います。 これからの成長の中で私が目指したいこと、それは、これまでの(従来型の)ODAにとらわれずに、我々のクリエイティブさをもっと生かして、真に役に立つ、真に喜ばれる途上国支援につなげること、です。そのために、皆さん、もっともっと知恵を出し合いましょう。色々なことにチャレンジし、経験しましょう。そうした体験を皆で上手に持ち寄ることです。議論し、勉強することです。そのためにも、社内がもっともっとハイパフォーマンスチーム、スーパーチームのかたまりの組織となることを目指す、ということではないでしょうか。そうなるともっともっと楽しい、一段も二段も上のKMCがみえてくるように思います。 先日の合宿では「我々KMC社員にとっての『成果』とは何か」というテーマで議論しました。その答えは「みんなの満足感、わたくしの達成感、ひろがる、ひろげる成長の実感」でした。皆さんの思いや考えがうまくこの言葉に集約されているように思います。これをもっともっと追求していくことが、これからのKMCが目指すべき方向性ではないでしょうか。そんなこと考えながら、これからも工夫しつつ、楽しんで組織づくりをしていきたいと思います。 岡部
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