社長・部長エッセイ

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【部長シリーズ第15回】中小零細企業開発部長:20周年に寄せて

2021年12月
早いもので、2021年も師走になりました。この季節になると、「今年の流行語」といったようなマスコミ記事等を見かけるようになります。 さて、KMCの歴史も長くなり、現在、20周年記念事業の準備が進められています。この20年の間、「どんな言葉」がKMCの中で、取り上げられてきたのでしょうか?こうした「言葉」の中に、KMCの重要な歴史が反映されているように思えます。 次の通り、KMC通信巻頭言の場合で、「どんな言葉」が取り上げられてきたのか、2年間ごと(暦年)に集計してみました(動詞等は含まない)。

表1. KMC通信巻頭言における2年間ごとの頻出上位20語(2003~2012年)

2005~2006年の2年間における巻頭言では、ギア(黄色網掛け)という言葉が頻出語12位にランクインしています。このギアという言葉は、2011年~2012年の巻頭言における頻出4位(同率)でもあります。前者の場合、セカンドギアであり、後者の場合サードギアです。両期間の5~6年の間に、KMCがギアを一つ上げたことが分かります。 2009~2010年、2011~2012年の巻頭言では、「日本」や「日本人」というキーワード(青色網掛け)が、巻頭言で多く取り上げられていました。KMCバリューは、「品格と品質、和と輪、そして挑戦」です。この「和」の中には、調和という意味合いもありますが、「日本の良さ」を出していく、という趣旨もあります。そうした会社バリューにも関わる考え方が、その当時の巻頭言で多く示されており、読み返しますと、非常に参考になります。 より長期的に俯瞰してみると、「社員、皆さん、我々、私たち、組織、会社」といった言葉(赤色 網掛け)は、2016年までの巻頭言では頻出でしたが、2017年以降、出現頻度が減っています。これは、巻頭言の書き手が、社長から部長に変わったことによると思います。 2016年度までの巻頭言は、岡部社長が社員に語りかけて下さるコミュニケーションツールでした。このため、「皆さん」や「会社」といった言葉が多かったのだと思われます。これまでの社長エッセイで、私が元気づけられた言葉は、次の通りです。

「蟹は甲羅に似せて穴を掘る」 「イキイキ感」と「ワクワク感」

温故知新と言いますが、何か悩みが生じた際には、これまでの知恵・知見を使うのも良いかと思います。過去のKMC通信を読み返すことも役に立つのではないでしょうか。

表2. KMC通信巻頭言における2年間ごとの頻出上位20語(2013~2021年)

巻頭言で出た単語の中で私が好きなのは、上表の中では、2007~2008年の頻出12位(同率)の「甲羅」と、2017~2018年の頻出17位(同率)の「パス」です。皆さんは、どんな言葉が印象に残っているでしょうか? さて、2021年の巻頭言のこれまでの最頻出単語は、やはり「コロナ」でした。一方で、2021年の巻頭言では、これまで最頻出であった「KMC」(オレンジ色網掛け)の出現数が減っているので、今回の巻頭言では、意図的に「KMC」を10回程度入れてみました。 また、最近の巻頭言では、挑戦やチャレンジ(緑色網掛け)という言葉も増えてきました。KMC20周年記念事業も含めて、社内には、新たな挑戦を感じさせることが増えてきたと思います。来年が、どんな挑戦の年になるのか、楽しみです。
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