社長・部長エッセイ

成果

2017年05月
会社で、各部で、「受注した案件すべてにおいて成果を発現する」ために、様々な取り組みをしています。KMCブランディングの底流を支え、イキイキとした活動にできるのも、私たちそれぞれが仕事で「成果」を出してこそです。そうしたこともあって、最近の合宿でもよく「成果とは何か?」を取り上げています。 私たちは能力がアップするにつれて、だんだんと高い「成果」を求めるようになる、これが自然です。では出発点はどこか。コンサルタントである以上、クライアントとの契約事項を履行すること、これが最低ライン、出発点です。これは誰も異論がないはず。だから例えば、期限内にレポートが出せない、コミュニケーションが満足に取れない、といったあたりのことは最低ライン以下で論外、出発点にも立てていません。大所高所から成果を論じ、実行するためには、まずこの最低ラインを軽く突破していることが前提です。 最近読んだ本(佐藤等(2016).ドラッカーを読んだら会社が変わった! 日経BP社)になるほど!と思える箇所がいくつかありました。その2、3を紹介しながら、どうすれば出発点より高い「成果」を目指せるのかを考えてみます。 ドラッカー教授がいうに「組織の中に成果は存在しない」、「すべての成果は外の世界にある」のです。「成果は指標なくして評価できない」だから「顧客に起こった変化を測定すること」が何より重要だと書かれています。そのため、お客さんからもらう「ありがとう」の数を指標にしている企業(お店)もあるそうです。我々コンサルタントの最も大きな仕事は「相手の変化を促すこと」だと私も皆さんにいってきました。では私たちKMCコンサルタントは、果たしてそれを意識して日々の仕事をしているでしょうか。うーんまだまだかな、と感じます。走り回って情報集めて、締め切りに追われながら綺麗なレポート仕上げて、それで良し、それが「成果」だと勘違いしていませんか?それは単に成果への出発点なのです。ぜひ「相手」の変化のために必要な行動をしてください。それが実は我々に求められている「成果」なのですから。 「組織は社会的な手段、つまり道具である」。そして「組織」の目的は、「第1に社会において特有の使命を果たすこと、第2に組織に属する一人ひとりの自己実現を助け、成長すること」とあります。企業は社会の公器として、社会へ何らかの貢献をすることが義務付けられています。「社会に役立つこと」が企業のそもそもの存在意義であり、社員としても持つべき最も重要な心構えなのです。KMCブランドの一つとしようとしている「本質の追求」とは、まさにこのことだといえるのではないでしょうか。 KMCの目指すところは、社員それぞれが自己実現を果たすことだ、と先のKMC通信でも書きました。でもこれは「社会に役立つ」という義務を果たした上でのことです。くれぐれも、それが逆にならないように留意してください。なんといっても「すべての成果は外の世界にある」のですから。 そして最後にもう一つ。ドラッガー教授が生涯問い続けたのが「何によって憶えられたいか」だそうです。それを考えることは、後世のために今、自分がなすことは何かを問うことになる、それによって人は行動が変わる、覚悟が決まる、と書かれています。別に有名人になろうといっているわけではないですよね。自分の価値を自分なりにどう解釈し、それをどうやって高めていこうとするのか、ということだと思います。KMCは、KMC社員としては、何によって憶えられたいか、皆さんの答えはいかに?その上で、KMCが目指すべき成果を論じ、そして実行していきましょう。
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私たちのチームは常に成長し、変化しあえる仲間を求めています。