コンサルタントの現地レポート
家計簿のチカラ
日本人は当たり前のようにつけている人が多い家計簿。家計簿は家計の無駄を見える化することで、生活を改善し、貯蓄にもつながる貴重なツールです。でも実は海外では家計簿で家計を管理する習慣は日本ほど一般的ではありません。
本プロジェクトでは、現在農村部に住む女性を対象にしたライフマネジメント能力の強化に向けた活動のひとつとして、家計簿をつけることを指導しています。「プリプリタラ(Phuri Phuri Talau)」というタイトルの家計記録用の冊子を配布し(現地の言語であるシンド語で「一滴の水も湖になる」という意味)、収入と支出を定期的に記帳するというごく簡単な作業を支援しています。
Phuri Phuri Talau
村での指導の様子
この活動を開始してから約半年が経ちましたが、トレーニングを受けた多くの女性が記帳を続けており、驚くほどの変化が起きています。例えば、これまで子供がスナックを買うお金を毎日渡していたが、記帳することで無駄がわかり、家で朝食をきちんととれば節約につながる、といった気づきを得た女性もいます。また、自分の人生に起こるイベント・計画などを考え、それに備えることの重要性を認識して、多くの女性が少額ながら貯金を始めています。
本プロジェクトでは、今後もこうした女性たち自身の気づきを促し、女性たち自らが生活改善できる能力を身に着けていくことを支援していきます。
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