2012年から4年間実施してきたヨルダン国サルトでの観光開発プロジェクトが2016年8月に終了しました。首都アンマンから車で約1時間、昔ながらの街並みと伝統的な生活が残るサルトで、地元ガイド育成や地域の産品を生かした地域ブランドの開発など、地元に寄り添った観光開発を進めてきました。 本プロジェクト最後の活動では、サルトと首都のアンマンの2か所で活動紹介セミナーを実施しました。サルトのセミナーの主役は、活動にかかわってきた地域住民自身です。地域住民と交流しつつ地元を紹介するガイド、ツアーのランチとして家庭料理をふるまう地元のお母さん、地元のものを使った土産物を作る地域ブランドの生産者、伝統的衣装のレプリカを作成した地元女性団体、そして地域住民をまとめるカウンターパート…それぞれが自分の活動を自身の言葉で説明しました。 平日の昼間開催ということで心配していた参加者数もふたを開けてみると160名近い大盛況で、サルトのセミナーは住民自身の手で成功のうちに幕を閉じました。地域住民自身による活動が根付いたサルト、いつかまた訪れた時に本プロジェクトで撒いた種がどのように花開いているのか楽しみです。